住まいの知識:押入や納戸の湿気対策

住まいの知識:押入や納戸の湿気対策

高齢者と老後の住まいは

父がアルツハイマー型認知症と診断されてから、我が家はかなり変わりました。一番変わったのは、家の中に手すりが増えたことです。80歳近くなっても背骨がすらりと伸び、すたすたと大股で歩けるのが自慢だった父も、二度の腰の圧迫骨折により、すり足でよぼよぼとしか歩けなくなりました。階段の上り下りは一苦労ですが、ここにも手すりがありますので、しっかり握って上り下りしていて、まだ階段から落ちたことはありません。認知症のせいですっかり覚えられなくなり、理解力も通常の人の30パーセント程度しかないのではと思われますが、自己防衛本能は強く残っていると感じます。

若い時には必要なかったものが、年を取ることで必要となり、増えていくというのは、どこの家にも共通することでしょう。最近、高齢者の夫婦二人だけのお宅を覗いてみると、たいてい玄関先に手すりがあります。手すりがあるとないでは、移動の大変さがかなり違ってくるのは、40代の私でも痛感します。老後の住まいとして、私と妹の独身双子姉妹にはすでに出来上がった環境と言えますが、老親を見ていると、もう少し手すりを増やしてもいいのだろうなと思います。問題は、これ以上取り付ける場所がないことで、少々知恵を絞る必要があると思います。